Chicken Mulligatawny

タージホテルのメニューご紹介シリーズ続いております。今回はチキンムルグトゥワニです。

サンバルにも使う、イエロースピリッツ(ピジョンピー、トゥーアダール、トゥールダール)を使うのが特徴のひとつです。

ピジョンピー

タージホテルではMulligatawny soupというスパイシーなスープという扱いのメニューでした。タージホテルのメニューにはチキンは入っていなかったのですが、そのMulligatawny soupにチキンを加えた料理が、Chicken Mulligatawny(チキンムルグトゥワニ)です。

チキンムルグトゥワニ

チキンムルグトゥワニは、シンディ料理です。シンディ料理とはシンド人(Sindh)の作る料理で、シンディビリヤニなどが有名です。シンド人とは、現パキスタン最大の都市カラチを有するシンド州、およびその周辺に暮らす人々のことです。

チキンムルグトゥワニは、もともとはチキンムルタンという名前の料理でした。ムルタン(Multan)はパキスタンのパンジャーブ州、ムルタン県の県都で、その都市の名前がついたのがチキンムルタン。シンド州の都市ではない、パンジャーブ州の都市の名前のついた料理が、なぜシンディ料理なの?というのはよくわかりません。

無理矢理妄想すると、喜多方ラーメンが横浜市でも人気で、日常的によく食べられている、みたいな感じだろうか。(←この例えで、かえって話がわかりにくくなっている気がしないでもない。)

ともかくそのムルタンの料理が、英国に持ちこまれる際に、どういうわけかムルグトゥワニという名称に変換されたようです。始まりは誤植なのかアレンジなのか不明ですが「ムルタン風の」という意味をこめた言葉だと思います。

イギリスで使われたそのムルグトゥワニという名称が、インドに逆輸入(?)され、タージホテルでMulligatawny soupというメニューに採用されたようです。おそらくこのことはインド人でも知らない人が多いと思います。また諸説ありますので、真実はよくわかりません。

まとめ:「現パキスタンの都市の名のついたムルタンスープ」がイギリスに渡った。その名称が逆輸入されて、今ではインドでもMulligatawny soupと呼ばれている。そして今回はタージホテルで提供されている、Mulligatawny soupにチキンを加えた、Chicken Mulligatawnyをご紹介する。



この料理は、日本のインド料理教室ではもちろん、インドのインド料理教室でも、なかなか受講する機会のないメニューだと思います。プロのインド人のインド料理の料理人でも、作り方を知らない方も多いと思います。なかなか教えてもらう機会がない、という点で受講をオススメいたします。また、この料理、コンロ周りがいい感じに汚れますけど、おいしいものはいろいろな面で手間がかかるということで、ご了承ください。

インド料理教室
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